そもそも、私が北海道の先住民・アイヌに興味を持つようになったのは
妖怪の名前がきっかけだった。
私は、オバケ・・・とりわけ妖怪が大好きで、暇があると、妖怪のこと
を調べては喜んでいるような人間なのだが、妖怪の本などを読んでいる
と、アイヌの妖怪の名前が沢山出て来ることに気がついて、いたく興味
をもつようになった。
興味を持ち出すと、止まらない私。
アイヌの神話の本を読み、神謡集に浸り、アイヌ語辞典まで買って、
どっぷりアイヌづけになってしまった。
そんな、ある日。
用事があって、母と電話をしている時に、「最近はアイヌに凝っていて
ねぇ」という話をすると、母が「まぁ、血は争えないわねぇ」と嘆息
した。
何のことだろうと思い、よくよく尋ねてみると、なんと、母の父方の
祖父、つまり私の曽祖父がアイヌだったというではないか。
母は、父方の親戚とは縁が薄いので、今まで忘れていたが、私の話を
聞いて、急に思い出したのだそうだ。
それを聞いて、私はびっくりするというよりも、嬉しくなってしまった。
子供の頃から、アイヌの小人・コロポックルの話が好きだったのも、
アイヌの妖怪の名前に心惹かれたのも、ただの偶然ではないのかも
しれない。
もしかしたら、私の中に流れる血が、その響きを懐かしんだのかも
しれない。
自然と、そこに息づく神々に祈りを捧げてきたアイヌの人々の末裔で
あることを、私は誇らしく思った。
だから、私はアイヌの文化や言葉を、ことさら大切に思っている。
「マウ」という言葉を選んだのも、そういう理由があってのことなのだ。
私とアイヌ
posted by 和泉 at 19:16
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