繰り返される話

今回の日記は、前回の続きです。
またまた、怪談風味なので、苦手な方は、ご容赦!


がんちゃんが夢で訪ねて来てくれた話は、ちょっと切なくて、
心温まる話だったので、私は大学在学中の4年間、ことある
ごとにその話を語って聞かせていた。
ところが、そのうち、私は奇妙なことに気がついた。
私ががんちゃんの話をするのは、決まって彼が亡くなった8月。
それも、なんとはなしに、そういう状況ができていて、ほとん
ど無意識のうちに話しているのだった。

それは、大学を卒業して、就職してからも続いた。
ある年、「さすがに今年は話すこともないだろう」と、どちら
かというと、意地でも話さないぞという気持ちで、半ば身構え
ていたら、たまたまとった電話のお客様の住所が新潟県高田市
だったので、私は肝を冷やした。
高田は、がんちゃんの故郷である。
しかも、町名まで一致していた。
私は、そこでやっと「これは、彼からのメッセージなのか?」
と思うようになった。

そんな訳で、かれこれ10年以上、私はがんちゃんの話をし続け
ていることになる。
私とがんちゃんは特別な間柄でも何でもなかったので、何で
ここまでご縁があるのかはわからないが、これも供養だと思っ
て、思い出しては話をしている。
たぶん、学生時代、落語をやっていて、口が達者なところを
見込まれたのだろう。

というわけで、今年もまた、8月にこの話をしているのである。
満足かい?がんちゃん。
posted by 和泉 at 22:33 | Comment(0) | 日記