映画は観たかったけれど、なんとなく機会を逸しているうちに、公開が
終わってしまった『人のセックスを笑うな』。
ストーリーはともかく、松山ケンイチが見たかった。
ただ、それだけの動機。
だが先日、書店をブラブラしていたら、その原作本が文庫化されて
いたので、なんとはなしに買ってみた。
19歳の美術学校の学生と、39歳の先生との恋物語。
19歳のみるめは、19歳らしい、ちょっと冷めた、でも若々しい感性を
持った男の子。
39歳のユリは、特別若いわけでもなく、39歳らしい容貌の、あっけら
かんとした、でも人並みに悩みも抱えている普通の女性。
ただ一つ・・・ユリは結婚していた。
その二人が、なんとなく惹かれ、恋に落ち、セックスをして・・・・
やがて別れる。
それだけの話。
それだけの話なのだが、少しだけ、感情移入してしまった。
みるめの考えていることの方が、よくわかる。
でも、ユリのように、素直に「知ってた?私、君のこと好きなんだよ」
と言えたら、どんなにかいいだろう、という憧れも持った。
このサイトでは、恋愛の相談も多く、その中には、いわゆる「不倫」
というものも、ちらほらと見える。
婚外恋愛を推奨するわけではないが、私はたとえ不倫であろうと、その
恋愛を否定する気持ちは、全くない。
むしろ、純粋に恋をして、その人が輝いていられるなら、それはとても
素敵なことだと思っている。
だが、自分はどうかと言われたら、結婚していることや、年齢に縛られ
て、好きという気持ちに鍵をかけているような気もする。
現実の世界での出来事ではないにせよ、39歳の結婚した女性が、19歳の
男の子に、それだけストレートに感情をぶつけられる・・・いや、
ぶつけてもいいんだ、ということが、私には新鮮だった。
気持ちを抑えこんでいる自分が、少し気恥ずかしくもあった。
恋は理屈でもなければ、年齢でも肩書きでもない。
恋は人間の1対1の感情。
それを取り巻く環境や人、そんなものは、単なる付属品でしかない。
だから、私のように気持ちを抑えこんでいる人がいるならば・・・
もう少しだけ自由になってもいいのかもしれないと思う。
もちろん、そんなことを他人に話したら、その人はあなたのことを非難
するかもしれない。
その時は、それこそ、その人にこう言っておやりなさい。
「人のセックスを笑うな」と。
『人のセックスを笑うな』
posted by 和泉 at 14:21
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